追い込みの6日目。早く帰りt(5泊6日富津合宿の話⑥)

経験談

↓⑤はこちら↓

⑤は一番頑張って書いたのに、一番読まれていないという残念記事。みんなで供養してあげてほしい。

 

今回は「5泊6日富津合宿の話⑥」


長らく続いた合宿シリーズも、今回でラスト。

当初の予定では多くても3記事、あわよくば2記事に抑えようとすら考えていたが、まさか1日書くのに1記事。しかも3〜4000字がデフォルト、前回は5000字超という始末である。


1月のレポート地獄から抜け出したかと思えばこれ。本当にやってられないが、楽しいので続けられている。これも全て、読んでくれる皆と頑張っている俺、文章を書くのが好きな俺と、あとは全体的に俺のおかげだ。


さて。生産性のない文章はこれまでにして、ぼちぼち本編に移ろうと思う。ようやく最終日なのだ。ちゃきちゃき書いて、すやすや眠りたい。


この日、宿を14時15分のバスで出発するため、練習は朝と午前のみ。粉砕☆玉砕☆大喝采した左アキレス腱を引きずり、一体全体何をしたのだろうか。


それではさっそく。

六日目(朝)


あいも変わらず怪我で、ランナーにもなれず、競歩選手にもなりきれない、哀れで醜い、可愛い俺。もののけ姫ならぬ、ただのもののけというツッコミは無視して、まだ見ぬ景色を目指し、朝練では海沿いを無心で散歩する。


無心とは言ったものの、午前の練習で何をするべきか、頭の片隅で考えながら歩いた。富津の朝は寒く、凍えて震える膝を励ましながら進む。泣き言をのたまう左アキレス腱には冷凍餃子波に冷たい目線を送った。


1時間弱のウォーキングを終え、寒さで壊死した足の指先を蘇生するため朝風呂に浸かる。合宿中毎日のことではあるが、この時間は最高に気持ちいい。朝風呂がなかったら、とっくに帰宅している俺である。


その後は、いつも通り配膳を済まし、いい加減まずいご飯の作り方を教えたくなるほどに美味しい朝食をいただく。

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みそ汁二杯飲むんか?


ちなみに。席順は「家からキャンパスまでの所要時間が短い順」

1時間と少しを要する俺は割と平均的な数字らしく、2時間以上かかる人もいれば、10分で着く不届き者もいた。けしからねえ。

 

六日目(午前)

合宿最後の練習時間。本来行う予定だったメニューは1000+2000+3000だが、左アキレス腱が爆散し、塵芥もといタピオカ粉になってしまった俺は別メニュー。

何をしたのか気になって、午後10時から午前2時という睡眠のゴールデンタイムしか寝られなくなってしまう読者のために説明しよう。

まず、練習場所は砂浜。二日目、五日目の午前に引き続き、普段の練習では使うことのできない砂浜を利用する。というか、利用しない手はない。ちなみに足もない。

メニューとしては、五日目の午前の内容をグレードアップした感覚。

傾斜スクワットジャンプ(メディシン3kg)、ランジウォーク(メディシン3kg)、メディシン直上投げ、傾斜手押し(手回し)

タバタ(8種目:バーピージャンプ→マウンテンクライマー→スクワットジャンプ→キックザムーン→バーピージャンプ→マウンテンクライマー→スクワットジャンプ→キックザムーン)
→ワーク30秒レスト10秒×4セット

上のメニューを全部読んだ変人がどれだけいるのか分からないが、もし読んだ変人の中に、勘の鋭い変人がいたら気づいているかもしれない。

というのも。”手押し”という文言があるのだ。”手押し”とはつまり”手押し車”の略称ではあるのだが。この補強、一人で行なうことはできない。

つまり、この日は珍しく他にも人がいた。最初からいたわけではなく、途中参加したメンバーが2人。練習を初めて30分後に1人、その10分後にもう1人といった感じだ。

もともと、他にも補強の人がいたら手押しはしたいと思っていたので、ちょうどよかった。砂浜+傾斜での手押し車(おまけに手も回す)は最高にきつく、気持ちよくなることができた///

同期N
俺(うるさい)

そして、メインディッシュはタバタ式トレーニング(HIIT:ハイインターバル)8種目4セット(正確には4種目8セット)

普段の練習で行うタバタはワーク20秒レスト10秒だが、合宿ボーナスでワークに10秒が足された30秒10秒で行われた。

上の動画で手押しをしている2人と、撮影しているもう1人の3人で泣き叫びながらやりきった。走れない人間にとってのポイント練習になったと信じる。

浮かれんな怪我人ども

 

6日目(昼)

くたくたの体を引きずり、宿に戻るのだが、建物内に入る前に足に着いた砂を落とす。

合宿最後の入浴を済ませると、こちらも同じく合宿最後のご飯をいただく。初日からこの日まで、あきれるほどおいしいご飯を作ってくださった旅館の方々に感謝しながら食べた。

最後の料理もふざけてるのかってくらいおいしかった。これが最後のご飯になるのかと思うと寂しかったが、やっぱり写真は撮り忘れた。

最後の席順は特に指定はなかった。というのも、時間に余裕がなかったため食堂に来た人から食べ始めるという話だったのだ。

そんなこんなで。昼食後は潔く帰宅の準備を済ませ、駅まで旅館のバスで送迎してもらう。この日、予定では最寄り駅の青堀駅まで送ってもらうはずだったが。なんやかんやあって一つ先の君津駅まで送ってもらった。

その節は本当にありがとうございました。大変助かりました。

君津駅に到着後は速やかに解散。多くの人は君津駅から電車で帰宅したが、たまたま君津駅から東京に出ている高速バスを発見した俺はいち早くその場を離れ、反対側の出口に移動。

そんな急ぐ必要ないんじゃないの?というのんきな質問に答える気はないが。実は君津駅北口で解散したのは14:44。そしてお目当ての高速バスは南口ロータリーから14:46発だったのだ。

しかも、そんなときに限って駅は北口から南口へ移動するのに時間がかかる設計。

予断を許さない状態だったが故、解散後の余韻に浸る時間をガン無視で大移動。キャリーケースを持ち、連絡通路をガチ歩き。アキレス腱の怪我がこんなところでも足を引っ張るとは…

なんとか時間に間にあい、2人の先輩も後からバスに乗車して、東京まですやすやと移動した。

東京湾アクアブリッジ(たぶん)

部内での俺のイメージを壊してきたM先輩からもらった旅のお供「バカ最中」を食べ、Amazonプライムでドラマを観ていると、気づいた時には東京駅に到着していた。

すごいネーミング(おいしい)

東京駅からは特に面白いことはなく、ただただ家に直帰した。久しぶりの家に感動し、とりあえずお風呂を沸かす。

ただいま我が家。おかえり日常。

5泊6日富津合宿、完…!

 

総括

さて。

ここからは包括的な総括を快活に行う。シンプルに言えば“感想”である。この5泊6日に及ぶ富津合宿を通し、俺が感じたことを簡潔に述べるだけ。

まず、最も楽な一言で合宿を表すと「苦しかった」

ほとんど走っていない身で何をぬかしているんだという叱責はごもっともだが。まさしくそれこそが苦しかった理由なのだ。

もちろん走る練習はきつい。しかしながら、わざわざ合宿に行って走れないことが苦しいのも想像に容易いだろう。

5泊6日もあって、3日目以降走っていないというのはとっても残念。当初やりたかったことはほとんどできなかった。しかも、これが夏合宿に引き続き2連続というのがますます萎え。

合宿中はなるべく表に出さないようにしていたが、正直メンタルは近年まれに見るストップ安だった。

とまぁ。ここまで鬱アニメさながらの落ち込みぶりを見せているが、苦しかった反面、数直線上を右に進む出来事もたくさんあった。

 

悪いことばかりじゃないね

先ほどからネガティブキャンペーンを超えてネガティブクーポンを発行している俺ではあるが、もちろん苦しかった思い出ばかりではない。

①運動量の確保および基礎体力の向上

走れなかったとはいえ、毎日3部練習という普段では確保できない運動量を確保することで、確実に基礎体力は向上しただろう。

特に、砂浜を使ったタバタ式トレーニング(HIIT:ハイインターバル)などは足腰やvo2maxに良い刺激を入れることができた。

他にも、マザー牧場を目指して標高300mを自転車爆走の旅など、わざわざ合宿に来ていないとしないようなこともできた。

怪我をしながらも、合宿ならではの強制力に身を委ね、合宿に来ていなければ難しいであろう練習量を確保したのだ。

 

②人間関係の構築・発展

5泊6日。人生単位で見れば極めて短い時間ではあるが、常に時間を共にしていることを考慮すれば、人間関係を構築・発展させるのに十分と言えるだろう。

夏合宿とは異なり、今回は長距離女子や競歩パートとの合同合宿ということを踏まえると、人間関係の構築の場としてこれほど適しているものは無いとすら思う。

長距離女子、そして競歩パートのメンバーとの関係構築はもちろん、中距離メンバーとの仲を深める良い機会にもなったのだ。

これは、部活内外問わず友人の少ない俺にとって大変ありがたいことであり、喜ばしいかつ幸福なことに違いなかった。

つまるところ、“仲良くなれて嬉しかった”というわけである。

 

③己の未熟さを再確認

「悪いことばかりじゃないね」と書いた割には良い響きではないが。今回の合宿で、まだまだ未熟な自分を再確認する事ができた。

これは決してネガティブな方向の発見ではなく、ネガティブな方向の自分を見つけることができたというポジティブな出来事だ。

未熟というのは些か(いささか)抽象的。何が未熟なのかと聞かれれば「自分の身体に対する理解度」とお答えする。

言及すべきは2日目。どう考えても走りすぎた。特に午後のクロスカントリー走に関しては、痛いのに走っていた。しかもそのとき、3日目のポイント練習も全然走る気満々だったのだ。

走りたい気持ちと、自分の身体の状態をコントロールできておらず、その結果、合宿後も怪我を長引かせることに…

おお…なんと愚かな…

そんなこんなで。もう半年を待たずして20歳になる俺だが、まーだまだ未熟ということが露見する良い機会になった。

伸びしろということで自分を励まし、同じ過ちを繰り返さないように精進したいと思う。なるべく。

 

まとめ

まとめとは書いたものの、6日間をまとめるほどの気力は残っていない。つまり何もまとめる気はないのだが、なんとなく締まりをよくするために書いてみた。

いやぁ、人生最長タイの宿泊行事ではあったが、色々得たようで何も得てないような、何も得てないようで色々得たような気がする時間だった。

ちなみに。人生最長タイの宿泊行事のもう一つは、年末の広島・大阪旅行である。下に貼っておくので、まだ読んでない人も、もう読んだ人も読め時間があったら読んでほしい。

立教新座の生んだ問題児、M先輩の策略が思い通りいかなければ、おそらく今年も合宿はあるだろう。

次はおそらく後輩もいると思われる、新歓でやらかさなければ(倒置法)

次こそはしっかりと走れることを祈りながら、この合宿シリーズに終止符を打ちたいと思う。

 

それではまた、次の記事でお会いしましょう。

 

2025/2/22 5203字

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