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今回は「2025年夏、旅行の話②」
前回に引き続き、軽井沢旅行について書いていく。
前回、到着と同時に「避暑地は涼しい」と判明し、旅の目的は失われてしまったが、宿は予約していたので、仕方なく旅行を継続する羽目になった。
そんなわけで、この記事では軽井沢を普通に観光し、ただの浮かれた行楽客と化した我々の話を書こうと思う。
SNSに対して、常に過激な内容を求めている読者諸君には物足りないかもしれないが、それはそれとして先に進む。
ちなみに、①で1日目は特に何もしていないと書いた事が記憶に新しいが、見事に撤回することになるだろう。
というのも。写真を見返してみたら意外と書けることが多そうだったのだ。もちろんその全てを記述する約束はできないが、ひと記事を仕上げるには十分だと思われる。
前置きが長くなりすぎてもつまらないので、そろそろ本編いってみよー
軽井沢、到着…!
前回、めがね橋と碓氷湖の観光まで書いたわけだが、実はまだ所謂軽井沢には着いていなかった。
彼らはあくまでも軽井沢方面に行くためにナビに登録した観光地にすぎず、実際の軽井沢町までは車で30分ほどを必要としていた。

俺からすれば、夏場に涼しい場所など全て軽井沢という扱いでよいのだが、どうやら世間は許してくれないらしい。
上の画像からもわかる通り、途中ぐにゃぐにゃの山道を車で進み、あの激重メンヘラ彼女も束縛をやめるほど軽いと有名な軽井沢町を目指した。

例のぐにゃぐにゃ道は電波や舗装状況が悪く、レベル上げをしていない並みの勇者一行では軽井沢ダンジョンにたどり着くことすらできない設定となっていた。
めがね橋でレベル上げをしていた我々はなんとか森を抜け、命からがら目的の地に到着したのだった。
昼食
軽井沢についた我々が最初にしたことは昼食、ではなく駐車場の探索だった。
当初は苦戦するかと思われたが、さすがの観光地である。案外あっさりと見つかり、信頼できるおじさんが守ってくれている駐車場に車を止めることができた。
ただ、価格もしっかり観光地であり、2000円ぶんどられた。手痛い出費ではあったが、こればかりは仕方がないので、怒りを抑えながら5円玉400枚で支払った。
手元の5円玉が底を尽きたころ、お腹もすいてきたので昼食をとることに。あらかじめ車内で調べておいたお店に行ってみると、数名の列ができていた。
急ぐ用事のない我々は「列のできる飲食店に、ハズレはない」という、かのアリストテレスの名言に従い並ぶことに。
ちなみに。今回選んだお店は「川上庵」というそば屋さんであり、軽井沢の中でも少々人気のあるスポットだった。
なお、かのマイケルジャクソンも死に際に「庵という字の付く店に、ハズレはない」と遺しており、実際にこの店は当たりだった。


旅行ではケチらないという信念を持っている俺は贅沢にも天ぷら蕎麦を注文し、見事勝利を収めた。
少々昼から豪遊しすぎている気もするが、天ぷらがさくさくだったので許すことにした。
ただ一つだけ残念だったのは、俺が蕎麦の良し悪しを理解できないことである。うどんの良し悪しはなんとなく分かるのだが、蕎麦に関しては安いものと高いものの違いがいまいち分からない。
天ぷら蕎麦を注文した理由のひとつもこれ。
まったく。おおきくなったら、蕎麦の違いが分かるようになりたいものだ。
散策①
昼食を終えた我々は、特に目的もなく軽井沢の街を歩くことに。
さしずめ食後の運動といったところだが、歩きながら起こったことや、立ち寄った場所などについてちょこちょこ書いてみようと思う。
まず初めに向かったのは「聖パウロ教会」

軽井沢と言えばこれ!でおなじみなわけはないが、何やら観光スポットとして各地で紹介されていたため、その真偽を確かめるべく立ち寄った。
どうやら歴史ある教会らしく、見学や撮影が自由に行われていた。


敬虔な信徒(仮)であるAは祈りを捧げた上、健気に献金まで行っていた。なお、お金を入れる場所には「償い」「感謝」「願い」の3カ所があったが、Aは迷いなく「願い」に入れていた。
かくいう俺は「空飛ぶスパゲッティモンスター教」の信者であるため、キリスト教会での祈りや献金は慎んだ。

教会を出たあと、老夫婦に写真撮影を頼まれ、稀代のカメラマンとして名を馳せているAの腕が火を吹いた。Aは「写真じょうずねぇ」とおばあちゃんに褒められ、なにやらまんざらでもない様子を見せていた。
そんなほっこりエピソードにて、聖パウロ教会の話を締める。
散策②
教会をあとにした我々が次に向かったのは、「旧軽井沢銀座通り」
旧とあるからには新がありそうな気もするが、いくら探しても新軽井沢銀座通りは見つけられなかった。
通りでは、あいも変わらず目的を持って歩いていたわけではなく、気になった店に立ち寄るという街ブラロケ形式を採用した。
初めに気になったのは読み方がわからない衣服のお店。興味を示したのはAであり、俺が店の前で待っていると、なにやらターバンのような布を頭に巻きつけて現れた。


少々面白すぎるAのことは置いておき、次に向かったのはここ↓

世界一という強い言葉を使っているだけあって、ちゃんと美味しかったが、世界一かどうかは俺の舌では判断できなかった。

アップルパイが世界一のお店でりんごジェラートを頼むことに、小さじ程度の引け目を感じていなかったわけではない。ただこのときの俺は冷たくて甘いものがどうしても食べたかったと記憶している。
旧軽井沢銀座通りについて、他に語ることは特にない。箸の店やおもちゃ屋に立ち寄った記憶はあるが、ほとんどチラ見した程度なのだ。
以下に、記憶はないが撮っていた写真たちを供養する場を設けるので見て上げてほしい。それをもって、この通りの話を締める。




散策③
軽井沢の街を歩き回った我々は、人工物に嫌気が差し、マイナスイオンを求めて森を彷徨うことになった。
向かったのは「軽井沢野鳥の森」

観光地なのかどうか微妙なラインを攻めた森だと思ったが、一歩足を踏み入れて確信した。
「ここは観光地ではなく、ただの森である」

極めつけは、野鳥の森なのに一匹の鳥にも出会わなかった。新宿や渋谷ですら鳩やカラスには会えるというのに。
まったくひどい話である。

かろうじてチェックポイントのような場所を見つけたのが幸運だった。一応先にも道のようなものは続いていたが、急遽設立された「安全に旅しよう委員会」名誉会長の判断により戻ることに。

軽井沢野鳥の森、完!
猫のいる宿に泊まる。
タイトル回収の時間がやってきた。
野鳥のいない野鳥の森をあとにした我々は、ぼちぼち宿に向かうことにした。今回宿泊した宿は「ペンション 軽井沢フォーレスト」


決して大きな宿とはいえないが、それでも立派な佇まいであり、なんと言っても優しい女将さんと可愛いネコチャンが迎い入れてくれた。


ネコチャンたちはお触りオッケーであり、ロビーにいると近づいてきてくれた。予約の際に猫がいることは確認していたが、まさかここまで接近戦を仕掛けてくるとは思っていなかった。
何にせよ可愛い誤算であり、日々の人間関係に疲れ切っている我々を癒すには十分な時間となった。
部屋は最低限の大きさで無駄がなく、非常に清潔でよかった。伊豆で泊まった民宿といい、またしても当たりを引いたようだった。
風呂と飯
宿で一息つき、Aは猫に邪魔されながら履修登録を終えた。
気づくと時刻は19時になっており、近くの温泉で体を温める計画が遂行された。
向かったのは「星野温泉 とんぼの湯」

中身に関しては特質したことはなく、よくある観光地の温泉といったところだが、軽井沢のネームバリューもあり、大きなお風呂だった。
大きなお風呂が大好きな俺としては願ったり叶ったり。サウナも充実しており大満足。俺は2セットで終えたのに対し、Aはきっちり3セットととのっていた。
彼いわく、セットごとにしっかり湯船で体を温めることが重要とのことらしく、ぜひとも次回以降は遵守しようと心に決めた俺だった。



疲れた身体を温泉で癒やした我々は、夕食を求めて動き出した。向かったのは「居食庵えにしや」

地元の定食&居酒屋といったところだろう。アットホームでありながら丁寧な接客で好印象だったことを覚えている。
俺は味噌ひれかつ定食、Aは鶏山賊焼き定食を注文し、二人してご飯大盛りで平らげた。


一日目終了
お風呂で癒された我々は、揚げ物と白米で血糖値を爆上げされ、部屋に着く頃には強い眠気に襲われていた。
帰宿後、ベッドの上でスマホをいじっていた俺だったが、何者かの寝息が聴こえてくることに気がついた。
まったく…どれだけ壁の薄い部屋なのかと、愚痴のひとつでも言ってやろうかとAの方を見てみると。

1日中運転してくれた疲労もあったのだろう。この時の時刻は23時を目前にしたところ。気づいたときにはひどい格好で爆睡をかましていた。
かくいう俺も、ほどなくして睡魔に身をゆだね、軽井沢旅行の一日目に終わりを告げたのだった。
つづく…
2025/12/1 4554字
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