暴走の5日目。標高300mをチャリで進撃。(5泊6日富津合宿の話⑤)

経験談

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今回は「5泊6日富津合宿の話⑤」

曖昧な記憶の中、俺の小さな海馬にムチを打って5日目までたどり着くことができた。

この記事さえ終われば、残りは最終日のみ。最終日は昼過ぎに宿を出発したため、書くことはそこまで多くならないと予想している。

つまり、この5日目が正念場であり、気合を入れるべきところ。とか書くと、ハードルが高くなってしまうので前言撤回。

気合はどの記事にも平等に入れる。今日もいつも通り書いていこうではないか。

はてさて。地味な文字数稼ぎも済んだところで本題へ移ろう。先日、というか前回の記事で書いたように、この日の午前練習は距離走(長い距離を走る)。

はたして左アキレス腱に病魔を抱えた山崎は走ることができるのだろうか。

それではさっそくいってみよー泣

 

五日目(朝)

もちろん覚えていないが。おそらく5:30前後に起床し、6時から朝練が始まった。

この日は朝食の時間が7時から。これまで8時だったのだが、この日は午前中に距離走(長い距離を走る)があったため、少し朝食の時間を早めたのだ。

毎度おなじみ朝食の配膳担当である俺としては、朝練を早めに切り上げる必要があった。

未だ俺の左アキレス腱は泣き言を言っており走れる状態ではなく、てくてく海沿いを散歩した。

道中、珍しいものを発見。

隣組…だと…

説明しよう!(ヤッターマン風)

ふむふむ

皆さんお住まいの地域には隣組はあるだろうか。俺の住んでいる地域には、昔回覧板はあったが、今はそのような繋がりは見られない。

 

なんの記事か分からなくなる前に話を戻そう。

朝食の配膳の関係で6:40頃に宿に戻り、着替えを済ませて食堂に向かう。

配膳を済ませたら、相変わらず美味すぎるご飯を胃に詰め込む。

相変わらず美味い

ちなみに、席順は血液型によって分けられた。

B型の俺としては、血液型によって性格に差を見出すのが戦争と同じくらい許せない。

心理学部の授業で紹介されたが、社会心理学者の縄田健悟の研究により、血液型と性格の無関連性が証明されている。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy/advpub/0/advpub_85.13016/_pdf

B型を蔑んできた読者の皆さんには深く反省してほしい。

 

検討

五日目の午前練習の前に、合宿中に考えたことを書いてみようと思う。

というのも。何を隠そうこの俺は、合宿で全然走れておらず、当初やりたかったことがほとんどできていないのだ。

このまま合宿を終えてしまうとまずい(語彙力)と感じ、何をするべきか3日目の夜くらいから考えていた。

その結果導き出した答えが“きちんと三部練”と“砂浜練習”だった。

まず初めに、そもそも合宿に来る意義について検討する。正直、陸上の練習など極論どこでもできるにもかかわらず、高い金を払って合宿をしているのだ。

もちろん何かしら明確な意義があるはずなのだ。あくまで俺の意見ではあるが、合宿の意義はその「強制力」にあると思う。

“強制力”なんて聞くと、なんだか嫌なイメージが湧いてしまうかもしれない。

しかしながら、そんなストレスフルな言葉が合宿の鍵となっているのではないだろうか。というのも、本合宿では毎日当たり前のように三部練(朝・午前・午後)である。

これは普段の生活では基本的にありえないことだろう。ほとんどの人が一日一部練習。朝練をしている人で二部練習といったところだ。

合宿で行われる三部練だが、強制力がなければなかなか難しい。つまり、合宿における強制力により、日常では確保できない運動量を得ることができるのだ。

さて。ここまで誰もが理解しているであろう当たり前の事を、さも奇跡の発見のごとく書いてきたが、この事実は俺にとってひとつの救いを与えることになる。

この、運動量を確保するということは必ずしも走ることだけを意味するわけではない。もちろん、走れればそれに越したことはないのだが。走らなくとも、きちんと三部練で身体を動かし基礎体力の向上に努めることができる。

また、次に目をつけたのが砂浜。

中距離全体としての予定では、砂浜を使用しての練習は2日目の午前中のみ。しかしながら、怪我で走れない俺は通算3回の砂浜練習を行った。

これは、日常ではできないことを模索した結果である。せっかく徒歩15分に使える砂浜があるのだ。これを使わない手はない。

砂浜では、走れなくてもできることが多くあり、足をとられるため不整地としての追い込みも可能。これを使わない手はない(2回目)

さて。そんなことを考えながら3、4日目、そして5日目の朝を過ごした。

そして迎える、5日目の午前。

 

五日目(午前)

この日の午前は距離走(長い距離を走る)の予定。ほとんどの人が20kmを4’20/kmで走るというメニューだった。

当初の予定では、この練習は4日目の午後に予定されていた。が、3日目の疲労度を考慮し、5日目の午前に変更。

走っておらず、大して疲労のたまっていない俺からしてもこの判断は必要なものだったように感じる。

とはいえ。そんなこと俺には関係ない、残念ながら(倒置法)

なぜなら。どっちにしろ走れないから(半ギレ)

特に怪我人用のメニューなど用意されているはずもないため、自分で勝手にメニューを組み、勝手に練習をする。もちろん単独行動をする場合はきちんと連絡をする。

報連相は欠かさない。恋愛映画には小松菜奈が欠かせない。

そんなこんなで。練習場所として選ばれたのは“砂浜”

理由は先ほどの通り。せっかく千葉まで来ているのだ、普段の練習では使えない砂浜を使わない理由があるだろうか、いやない(反語)

メニューとしては補強だが、足を取られる砂浜の特徴を活かしてジャンプ系やランジウォークなどを行う。

メインはタバタ式トレーニング(HIIT:ハイインターバル)

スクワットジャンプ、ランジウォーク(メディシン3kg)
タバタ(8種目:バーピージャンプ→マウンテンクライマー→スクワットジャンプ→キックザムーン→バーピージャンプ→マウンテンクライマー→スクワットジャンプ→キックザムーン)
→ワーク20秒レスト10秒×2セット、ワーク30秒レスト10秒×2セット

いつ誰とやってもきつい、まして1人かつ砂浜ではなおさらである。身体はもちろん悲鳴を上げているのだが、精神的にもなかなか試される練習であった。

おそらく合宿に行ったメンバーも知らないと思うが。当時、一人寂しくヒーヒー言っていた俺なのだ。つまり全俺が涙ということ。

世知辛い世の中だが、それでもできることをできるときにできるだけ(怪我の3D)に従うのみ。

 

五日目(午後)

もういい加減にしてほしいくらい美味しい昼食を済ませ、午後の練習まで休憩を挟む。

出汁がきいてるぜ☆

午後の練習メニューは“補強”が予定されていた。しかしながら。午前中、既に補強で全身にムチを打っていた俺は他のことがしたくなってしまった。

というのも。同じ部位の補強をしてしまうと、壊れた筋繊維が回復する前に再度壊れてしまうため、効果的とは言えない。

せっかく皆と練習できる機会ではあったが、泣く泣く別メニューを組むことに。

そして、怪我をした俺にもできる動きという限られた選択肢から選ばれたのは…“Yes. Cycling

そう、サイクリングである。自転車は、足首を固定した状態で使用することができるため、左アキレス腱が塵となった俺でも用意に扱うことができる。

その上、大腿筋やハムストリング、大臀筋に下腿三頭筋など幅広い学問を学べるんだぞ☆筋肉を使うことができる。

目的地として選んだのは、みんな大好き「マザー牧場」

まごうことなき牛
まごうことなき馬

距離としては20キロ弱、つまり往復で40キロほどの旅である。

自転車で1時間半ほど

宿の自転車をお借りしたため、スマホホルダー等はあるはずも無い、道はちょくちょく止まって確認しながら移動した。二三回間違えたため、行きは時間がかかってしまい、本来1.5時間で到着のところ、2時間ほど要してしまった。

しかしながら。道の間違いなど些細なもの、2時間もかかってしまった理由は、その過酷な道のりにある。

出発してから3〜40分ほどは至って普通の道だった。気候も良く、暖かくて、何より“平坦”だった。

つまり、そこからは平坦な道のりではなかった。“平坦な道のりではなかった”というは、決して比喩ではなく、実際に平坦ではなかった。

というのも。上の写真からも分かる通り、マザー牧場への道は途中から緑に包まれている。

航空写真だとこう
地形写真だとこう
実際の標高はこう

出発地の横田屋旅館は海に近く、海抜は2〜3mほど。つまり自転車で300m以上を登ったことになる。

中盤から到着にかけて、常に傾斜は6〜7%。簡単に説明すると、100m進んだら、垂直に6〜7mクライミングする感覚。

おそらく。文字ではその恐ろしさは伝わらないが、これがほんっとに大変だった。何しろ休むポイントがなく、常に立ち漕ぎ状態。

お借りした自転車なので慣れておらず、サドルの調整部分は壊れており、高くすることはできなかった。目的地をマザー牧場にした自分と、山奥に作られたマザー牧場への怒りを糧に進み続ける。

地形を調べずに出発したことを後悔し、後悔に後悔を重ね、後悔のミルフィーユが完成、小売店に出荷されそうになったその時…

いた、牛が。

牛やなあ
十中八九牛

そんなこんなで。過酷な道を乗り越え、マザー牧場に到着。

もちろん牧場内に入り、ソフトクリームをいただく。わけもなく、さっさと宿に戻る。17時には宿に戻ると伝えていたので、さっさと宿に戻る(2回目)

滞在時間は5分ほど。ほんとにふざけてる。

何してんだろ、俺
写真の赤い点らへんが宿(絶望)

距離的によゆーだと思っていたが、まさかこんなことになるとは思っていなかった。行きが急な上りということは、つまり帰りは急な下り坂ということは、つまり危険ということは、つまりめちゃ怖いということ。

最も急な坂だった区間は以下の通り。

いかがでしたか?じゃねえよ
安全運転の車かな?
急転直下

比較的安全運転でこれだから恐ろしい。ノーブレーキだったら確実にこの世にはいないだろう。

20キロで300m上ったはずなのに、4.6キロで213m下っている恐ろしさにもお気づきだろうか。午前中に引き続き、午後も人知れずヒーヒー言っていた俺であった。

帰りはセブンイレブンで唐揚げ棒を買い、少し幸せな気持ちになった。

なんとか17時には間に合い、合計3時間のサイクリング。練習開始時間を1時間半早めた甲斐があり、ある程度納得出来る運動量を確保することができた。

 

五日目(夜)

宿に戻り、入浴とストレッチを済ませ、しつこいくらいに美味すぎる夕食をいただいた(もちろん写真は撮り忘れた)

この日はデザートに使うスプーンの持ち手部分が♡型であり、一般庶民もとい他の部員はふつーの形だったため、誰かからの告白かもしれないと緊張してしまったことは伏せておく。

ちなみに。席順は「手前からスマホがカウントしてる今日の歩数少ない順」

夕食後のミーティングでは。全体で翌日の確認をした後、中距離内にて合宿の総括を1人ずつ発表した(鬱)

それっぽいことを言った気がするが、何を言ったのかは覚えていない。怪我で思い通りには動けなかった→それでも、出来る範囲でやりたいことをできた。的な感じだった気がする。

ミーティングが終わった後は、部屋でお菓子を広げてどすこいゲームをした。実は前回の記事で書き忘れていたが、4日目の夜もなぜかどすこいゲームで盛り上がった。

どすこいゲーム自体は飲みゲーだが、もちろん飲酒はしていない。5日目のどすこいゲームは倫理観が崩壊しており、内容は書くのが恐れ多いのでやめておく。

そんなこんなで。ついに合宿5日目が終了した。この日はだいぶボリュームがあったため、書き終えるのに時間がかかってしまった。

正確には、ボリュームがあると分かっていたため、なかなか手を付けず、その結果時間がかかってしまった。

次の記事はついに最終日、ようやく6日目を書くことができる。6日目は昼までなので書けることが少ない。合宿全体を通した感想を書いても良いかもしれない。

書かないかもしれない。

 

2025/2/19 5379字

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