屈辱の3日目。諦めと犬と切り替えと。(5泊6日富津合宿の話③)

経験談

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今回は「5泊6日富津合宿の話③」

1日進むためにひと記事必要ということに絶望している俺だが。今日も今日とて合宿の記録を残す。

同合宿に行った人も行ってない人も、俺視点の疑似合宿を楽しんでくれたら嬉しい。

本日は合宿三日目。全部で6日間あるということで、つまり前半最終日に当たるわけだが。この日は唯一の競技場練習でもある。

いわゆるポイント練習(きつい練習)というものだ。合宿唯一のスピードがメインとなる日でもあり、気合の入れどころだった。

かくいう俺も、やる気満々。前日の夜も、アイシングとテーピングに包まれた左アキレス腱を抱えながら、絶対に走るという闘志を燃やしていた。

一体全体、そのやる気はどこから出るのか。当時の自分に問いただしたいものである。

はてさて。

そんなワクワクドキドキの三日目だが、どのように過ごしたのだろうか。

みんなで覗いてみよう♪(つらすぎ)

 

三日目(朝)

三日目しか書かないのに「三日目(朝)」と、丁寧に「三日目」を書き記す必要があるのかについては問わないことにする。

ニ日目と同じく、朝練は6時から。5時半のアラームで目を覚まし、未だ慣れない天井に目を這わせる。

慣れない天井は往々にして旅行気分を彷彿とさせ、大さじ1杯の興奮を覚えさせる。

そんな興奮も、立ち上がって出した一歩目で絶望へと昇華する。

「あー。いてぇ。」

絶大な信頼を置いていた湿布に裏切られ、朝練は走れないことを確信。ただし、この時点でも午後のポイント練習はやる気でいた(愚かポイント1)

根性のない左アキレス腱を引きずりながら、朝はまだ行ったことのない道を散歩。ジョグをしているチームメイトを見ると羨ましくなるので、ジョグのコースは歩かないようにしていたかわいい俺。

そんな☆メンタル鍛錬モーニング☆

朝練後。安定の朝風呂に浸かり、朝食の配膳へと向かう。入浴後は血行の促進や筋肉の緊張緩和によって痛みが引くことで「あれ?いけるんちゃう?」となる(愚かポイント2)

ちなみに、朝食は相変わらず美味い。ちなみに(二回目)、席順は名字の出席番号順。

 

三日目(午前)

三日目の午前は動きづくり(走動作改善)

ミニハードルを使用し、第一生命ホールディングでフィジカルトレーナーをしているKさんの指導を受ける。

普段何気なく行ってるドリルにどんな意味があるのかなど、新しい発見が多くあり、たいへん勉強になった。

特に、走動作は60%が股関節、30%が膝関節、10%が足関節(足首)という話は興味深かった。

また、きゅうりは90%が水分という話も学びに富んでいた。

正確には95%が水分らしい

アキレス腱の痛み故、できる種目は限られていたが、それでもなかなか有意義な時間になった。

その帰り…犬とおじさんに出会い、少し絡んでから宿に戻った(タイトル回収)

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りく君という名前らしい

犬もおじさんもとても人懐っこく、人見知りするどころか自分から身体をこすりつけに来るくらいだった。

念のため書いておくが、身体をこすりつけてきたのは犬である。

そんなこんなで俺含め犬とおじさんと戯れていた四人は遅れて宿に帰り「なにしてたの?」と聞かれたような聞かれなかったような。

もうだいぶ記憶があいまい。早く書かないと忘れてしまうのだが、走れない自分の合宿を書くのはなかなか手が進まないものである。

 

三日目(午後)

相も変わらずうますぎる昼食(席順はインスタのフォロー数順)をいただいた後(もちろん写真はない)、二時間とかそのくらいの休憩を挟み、待ちに待ったポイント練習。

この二時間の間、俺は左アキレス腱とひっそりミーティングを重ねていた。

「走れるのかい?走れないのかい?どっっちなんだい⁉」

「走れないけど走る!!」

ここで山崎こと俺。最低な決断を下し、前日に闇市で入手した痛み止めを服用。おそらく、この段階で俺が一人でこそこそ痛み止めをキメていたことは誰も知らないだろう。

そんなこんなで気づくと集合の時間になり、移動のバスで恋バナをしていたら競技場に到着していた。

アップの時間に合わせて薬を服用していたこともあり、このころには足の痛みは引いていた。

やっぱ薬ってすごい☆

体操を始めようとしたとき、最後の転機が訪れる。陸上部唯一の男子サポーターから着信があったのだ。電話に出てみると。

ワイ「もしもし?」

サポーター「…プツっ」

なーんだ、俺の声聞きたかっただけか。と思い、電話を置いたが、もう一度着信。

ワイ「もしもし?」

サポーター「トレーニングルーム使えるって。車で送ってくれるそうだから来る人の確認してほしい。」

的な感じだった。

というのも、実は前日からサポーターには「アップの時に痛みがあったら近くのトレーニングルーム使いたいかもです」とかいうめんどくさい相談をしていたのだ。

薬で痛みは引いていたが、正直痛みが無さ過ぎて逆に今日すら感じていたのも事実。ここで走ったら当分は競技復帰できないかもしれない。という思いもあったため、この電話に救われた。

俺のほかにもトレーニングルームを使う人はいたため、もしこの電話が俺に来ていなかったら走っていただろう。

もしかしたら大して悪化しなかったかもしれないが、万が一を考えると走らなくてよかったのだろう。リヴァイ兵長の言う通り、何が正しいかなんて言うのはその時は分からない。それでも、今の俺はあの電話に救われたと思っている。

進撃の巨人より

管理者の方の車で送っていただき、到着したの「富津市 総合社会体育館」

トレーニングルーム①
トレーニングルーム②
トレーニングルーム③

少々画像はガビガビかもしれないが、とても清潔で良い場所だった。

富津市に住んでいない俺は市外で一時間330円。二時間の使用だったので660円。一度部費で立て替えてから後日請求という話だった気がするのだが、いまだに請求が来ないので不安になっている。

だいぶ時間が経過したころに利子付きで請求されるのではないかと…

ちなみに。俺のほかにも競技場のポイント練習を蹴ってトレーニングルームにきたボディビルダー兼陸上部員が二人ほどいる。

帰りは三人で歩きながら帰ったのだが、そのうち一人はまだちゃんと話したことのない同期だったので。話す機会ができてうれしかった。仲良くなれたと思っている、俺は(倒置法)

 

三日目(夜)

帰宅後、競技場でポイント練習をしていたメンバーより一足先に帰宅し、ゆっくり入浴。

心身の疲労を癒しながら今後の方針を考えたり考えなかったり。ストレッチをしていると競技場組も帰宅し、一時間程度の自由時間を満喫したのち。

懲りずにうますぎるご飯を提供していただき、ミーティングを行う。ちなみに。夕食の席順はMBTI順。

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この矢印順に並んだわけだが、最も陰キャとされるINTJ(建築家)の俺はもちろん端っこの席に追いやられた。

悔しい。

これはなかなか残酷な並び順であり、IはI、EはEで固まって座ることが確定している。つまりテーブルの盛り上がりに明確な差があったのだ。

陰キャは陰キャで固まってろということだろう。世の不条理に屈せず頑張ろうと思う。

夕食後のミーティングでは、全体で明日の確認をした後、中距離は今はなきパートチーフから授かった議題として「新チームでの自分の役割」を話し合った。

俺は「先輩方によくしてもらった分後輩によくしたい」的な浅い回答をした気がする。富津潮干狩り場並みに浅い俺である。

解散後はさっさと布団に入り、さっさと就寝した。気がする。静かに寝ることができた最後の日である。

こうご期待。なるはやで書きたい。忘れちゃうから。

 

2025/2/14 3475字

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