ポイント練習と1000TT。深夜2時まで覚醒する5日目。(2025年夏合宿の話⑤)

経験談

前回はこちら

 

本日は「2025年夏合宿の話⑤」

このシリーズも残すところ2日分。つまりこの記事と次回で完結させるわけだが、早く書き終わりたい気持ちと少し寂しい気持ちが混在している。

このシリーズが書き終わらないと他の記事が書けないものの、④までで既に1万8000字近く書いている夏合宿の話が終わってしまうというは少々寂しいのだ。

ただ、どんな感情があろうと俺がやることは機械のように文字を打ち続けることである。

読んでくれる人がいる以上、指から血が出ようが、1.2mのボックスから雨で滑って落下しようが書くのみだ。

今回は5日目。

合宿において最もきつい日と言っても過言でもないだろう。というのも、いつも通りの朝練に加え午前中のポイント練習、そして午後には1000mのタイムトライアル(以下TT)が予定されているのだ。

なんとおそろしい。

前日が抜きの日だったとはいえ、5日目にして泣きたくなるような一日だ。とはいえ、泣くだけで物事が解決するのは小学二年生の秋ごろまでだ(当社調べ)

6日間の合宿で最も気合を入れて臨んだ日となったが、そのあらましをご覧いただこう。

れっつらごー

 

5日目(朝)

先ほど、いつも通りの朝練と書いたのだが、これまで計3回行ってきた朝練とは少々異なっていた。

異なっていた点は二つあり、開始時間と練習内容が特殊だった。この日の朝練は、am5:40開始で芝生での2㎞のジョグとドリル・動きづくりだったのだ。

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青がコンクリ、緑が芝生

なお、今までの練習開始時間は6時であり、メニューは参考程度に今までのものを載せておく。

開始時間が異なっていた点については、後々記述するため省く。

画像から分かる通り、三回とももれなく5㎞ほど走っているわけだが、この日は午前と午後の練習の内容を視野に入れた上で距離を抑え、その分ドリルや2・3日目に教わった動きづくりを行ったのだ。

これは、我ながら英断だったと思っている。しかしながら、欲を言うのであれば、同じように5㎞走った上で全ての練習をこなすことができればなお良かったと思う。

そんなこんなで朝練を終え、宿舎でシャワーを浴びたのち朝食をいただいた。

毎度お楽しみの席順は以下の通りである。

これはひどい

過去最低のお題だ。なにしろ、俺の所属する現代心理学部心理学科は母数も少なく、まして合宿の場には俺含め一人しかいない。

現代心理学部すら他に一人もいない。少数を蔑ろにする差別、筆舌に尽くしがたい恐ろしさを身をもって体験した。

こんなことが許されてよいのだろうか…

 

5日目(午前練習)

鬼のようなお題で差別された朝食を終え、小休憩を挟んで競技場へと向かった。

この日の出発時間は9:00であり、朝食の時間もいつもより一時間早い7:00だった。これが、朝練の開始時間の早まっていた理由である。

7:30に食べ終わったとして、出発まで一時間半しかないというのは少々きつかった。欲を言えば最低でも食後2時間~2時間半くらいの休憩は欲しかったが、スケジュールの問題的に仕方なかったのだろう。

9:20ごろ、競技場に到着した我々はアップを開始し、10:45とかそのくらいにメニューを開始した。

メニューの内容は(400×2)×2

400m一本ごとのレストは60秒、セット間は20分。設定は個人の裁量によるが、俺の場合1本目の400は58〜59″、2本目を55〜56″まで上げるつもりだった。

なかなか無謀な設定だが、結果はどうなっただろうか。

きつすぎる

簡単に書くと…

1セット目:58″05−57″38

2セット目:59″75−59″16

どうやら、少々設定に無理があったようだ。というか、60秒レストというのが想像以上に苦しかった。

設定を守ることができず、❝設定の聖騎士~設定と君を守る~❞という俺の二つ名が泣いてしまったが、それ以上に同じタイムで走るはずだった後輩(表にある俺の数値の1つ上)に惨敗したことだ。

どちらのセットも、2本目のラストで見事に差をつけられ、口が裂けても惜敗とは言えない負け方をした。

お互い800mで関東新人が決まっており、勝手にライバル視していた身としては、非常に悔しいものとなった。

同時に、午後の1000TTでは勝つという、またもや勝手な挑戦が開始された瞬間でもあった。

 

5日目(昼)

(400+400)×2という、普段であればそれだけで「今日もよくがんばったなあ」となるメニューを終えて宿舎に戻った。がしかし、我々には午後に1000TTというプチ悪夢が予定されていたのである。

正直、この事実だけで憂鬱にならないと言えば嘘になるが、俺が憂鬱だろうとなかろうと予定調和は崩れないらしい。

となれば、やることはひとつ。備えである。

まずは失ったエネルギーや栄養を摂取するため、昼食をいただいた。もちろんシャワーの後で。

みんなの気になる席順は以下の通りだ。

良問

メッセージが送られた時間が早すぎることに関しては迷宮入りの謎ではあるが、個人的になかなか良いお題だと思う。

というのも、何より話題が広がりやすい。「何を観に行った」という分かりやすい広がり方はもちろん、同じ映画を観ていれば、その内容で盛り上がることも容易に想像できる。

また、逆に映画を全然観ていない人たちの集まりがあれば、「では趣味はなんなのか」という質問が思いつくのも難はない。

本人がどれだけ思案して考えついたお題かどうかは定かでないものの、秀逸と表現しても差し支えはないだろう。

ちなにみ。俺が今年映画館で見た映画は今現在3本であり、その内容は以下の通りである。

所謂ライトなアニメ好きといったラインナップである。

これらに加え、10/24にはもののけ姫のリバイバル上映、さらに同日にはエヴァの旧劇場版まである。

さらにさらに、エヴァに関しては11月以降も1ヶ月毎に劇場版がリバイバル上映される予定という、アニメ好き冥利に尽きて俺ニッコリという話である。

 

少し話がずれてしまったが、午後練習までの時間は体力回復に尽力した。また、施術という、陸上部のサポーター(マネージャー)が行ってくれるマッサージを受け、筋肉の緊張をほぐしてもらった。

今回の合宿は、この施術に助けられて怪我をせずに済んだといっても過言ではない。記述こそしていなかったものの、5泊6日で計4回ほどお世話になっている。

ありがたやあ。

 

5日目(午後練習)

13時ごろに昼食を終え、宿舎を出発したのが15時。

朝よりは時間に余裕があり、十分とは言わずとも、きちんと休むことができた。再三書いているように、この日の午後は1000TTが予定されており、実際に開始されてのは16:50だった。

それまで、つまり1時間30分程度を使ってアップを行ったのだが、思ったより体は動いていた。しかしながら、合宿も5日目ということもあり、脚への疲労は確実に蓄積していた。

そのため、アップの段階でスパイクは使用しないことに決定し、ストリークフライ2というレースシューズでの参加となった。

高すぎんだろ

定価は2万7000円弱という非常にふざけた値段である。俺自身、メルカリで新品を2万3000円で購入しているが、それでも高すぎる。

何度も書くが、高すぎる。ただ、そのくらいの金額を払っても納得できるくらい良いシューズというのも事実。

もはや逆にむかつくまである。

そんなこんなで。攣り対策で水分と塩分を十分に摂取し、いざスタートラインに立った。

1.2周を64秒で通過し、ラスト200mを30秒前半まで上げる予定だったのだが、これは関東新人の予選を意識したものである。

なお、通過のラップとゴールタイムは以下の通りだ。

言いたいことは分かる

言いたいことはわかるさ。

「ラストそんなに上がるんだったら、二周目もっとがんばろうよ。」

「はい。次は気をつけます。」

世界中の中長距離選手が一度はしたことのある会話ではないだろうか。実際、この時の俺も自問自答という形で反省した。

とはいえ。褒めることがないわけではないことも容易に分かるだろう。ラスト200mを想像以上に上げることができたのだ。

GARMIN(スマートウォッチ)が取ってくれたペースやピッチのデータを見ても、その上がり具合がよくわかる。

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もちろん中間のペースダウンを許すわけではないが。今回の主な目的はラストのペースアップだったということで、自分に甘く人に厳しいをモットーにする俺は、とりあえず「よくやった」と褒めておく。

ありがとう泣

なお、全体で二番目のタイムだったが、午前中にボコボコにされた後輩に0.2秒勝ち越したのもえらかった。

後輩に勝って喜ぶなと言われれば「黙れ」と返すが、正直一勝一敗であり、その後輩は人に借りた慣れないスパイクを履いていたので、まったく喜んでよいのか分からない。

お疲れの身体ではあったが、1000TTではなく他のメニューをやっていた先輩の150にまざり、2本ほど流しをして、この日の練習を終えた。

はずだったが、帰り、なぜか送迎のバスではなくジョグで帰る目になり(自主性)、3キロと少しを走って宿舎に戻った。

ああえらいえらい。

 

5日目(夕食)

宿舎では、アイシングと入浴を済ませて夕食の時間となった。

なお、読者必見の席順は以下の通りであった。

また…差別が始まる…

またもや面白そうなお題ではあるが、やはり住んでいる地域の都会指数による差別(さながら現代の部落差別と表現できよう)、がなかったと言えば嘘になるだろう。

「世界の都市総合力ランキング」で9年連続3位、また「Condé Nast Traveler(コンデナスト・トラベラー)読者投票」で、2024年には3年ぶりに1位を獲得した大都市【東京】に住んでいる俺はもちろん差別を行う側だった。

俺だって、住んでいる地域で人を差別などしたくはない。ただ、東京に住んでいない以上、そもそも「人」かどうかすら怪しいため、思う存分差別を行った。

このようなことを書くと、万万が一にも信じてしまう人がいないとも限らないため、前言を撤回しておく。コンプラには厳しい俺なのだ(盲目)

 

5日目(ミーティング)

そんな夕食を終え、いつも通りミーティングの時間がやってきた。

「いつも通り」ミーティングの時間がやってきたのであって、決して「いつも通りの」ミーティングの時間がやってきたわけではない。

というのも。ここ数日間のミーティングとは少し内容が異なっていたのだ。既に4回ほど夜のミーティングをやっているわけだが、一日目の「合宿のミーティングの目標を発表する」ミーティング以外、基本的に翌日の練習メニューや行程を確認するものだった。

しかしながら。5日目の夜、または合宿最後の夜と言い換えても良いかもしれないが、そんなタイミングに普通のミーティングをするほど、我らのミドルパートチーフは腑抜けていない。

そんなわけで、この時間は「合宿の振り返りと今後の展望」について一人ずつ発表する時間となった。

その場にいたサポーター含め、20人近くが発表を行ったが、俺はその性格上、2番目に口を開いた。

話した内容に関して、例のごとく詳しくは覚えていないが。おおよそ以下のようなことを口走った気がする。

・怪我なく、良い流れで合宿をこなしており、最終日も油断せずにやり切りたい。

・9月下旬の関東新人では決勝まで駒を進め、関東インカレを見据えた実りあるものにしたい。

・10/12の田園競技会で1分53秒(関カレA標準)を切るつもりで秋シーズンを楽しむ。

他にも何か言っていたかもしれないし、なんならこんなこと言ってないかもしれないが、だいたいこんなところだろう。

思考の言語化により、なんとなく存在していた自分の未来がまとまり、かつ半強制的に宣言させられることによって「やらねば」という思いが一層強くなった。

そんな時間になったとさ。

 

5日目(眠れない夜①)

タイトル回収の時間がやってきた。

ミーティングが終わった後、そのまま寝支度を整えて布団に直行するのが常だった。早い日は22時を前にして入眠することすらあったほどだ。

しかしながら、この日は少々というか大々勝手が違っていた。

というのも、午後練習の1000TTの前にカフェインを摂取していたのだ。それも成人男性が1日に摂っていい最大量を。

ただでさえカフェインに耐性がない俺である。いわんや過剰摂取をや。である。

その量きっかり400mg。分かりづらいので以下に代表的な食品・飲料のカフェイン含有量を記しておく。

REVIAS BLOG様より引用

いかに400mgの摂取が日常離れしているか分かるだろう。なお、俺はこのカフェインを錠剤で摂取するため、極めて短時間で1日の最大量を人体に入れることになる。

ここで、俺のオーバードーズを疑って心配してくれる読者のため、というか念のため、致死量等も記しておく。

とりあえずは死ななそう

つまるところ。推奨されはしないが、特段人体に悪影響もないということらしい。

では、なぜそこまで大量のカフェインを摂取するのだろうか。

それはひとえに、メニューでのパフォーマンスを向上させるためである。一般的に、陸上競技(ここでは中距離について)でパフォーマンスを向上させるために必要なカフェイン量は3〜6mg/kg(体重)とされている。

といった感じである。

 

5日目(眠れない夜②)

そんなこんなでカフェインを摂取した結果、しっかりと夜寝れないことが確定していた。そんな俺がどんな過ごし方で朝を迎えたのか、そのあらましを以下に記す。

まず、ミーティングを終えた俺は施術(先に記したものと同様)を受けたのだが、他にも施術を受ける人がいたため、待ち時間を卓球をしながら過ごした。

対戦相手はコーチのMさん。小学4~5年生を卓球クラブで過ごした俺に対し、なかなか実力の拮抗したいい勝負をすることができて楽しかった。

ちなみに、小学6年生のときはタグラグビークラブで全国制覇を目指していた。

卓球をやっていると、施術の順番が回ってきた。溜まりに溜まった、たまったもんじゃない疲労を軽減してもらい、その後は少し卓球を挟んだのち、サウナへと移動した。

というのも。今回宿泊した「峰村山荘」はサウナが併設されていたのだ。

またもやMコーチと、さらに同期のHも含めた三人でサウナへと進み、汗を流して外気欲へと歩を進めた。避暑地ということもあり、夜は非常に涼しく気持ちよかった。

また、星が鮮明に見え、意図せず旅行気分すら感じることができた。

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宇宙を感じた

拾い画と誤解されそうだが、まぎれもなくその場で観た景色だった。年に一回ほどプラネタリウムに行くが、実際に見る星はやはり良いものだと実感した俺である。

その後は、男子10名ほどが一つの部屋に集まり、非常に高尚極まる談合が開かれた。何を話したのかについて、あえて詳しくは記述しないが、世界平和や社会貢献のあり方とかそこら辺を議論したものと思ってくれればよい。

とても有意義な時間となった。

( ´ー`)フゥー...

そんなBoysTalkを深夜2時まで続け、さすがに眠くなってきたところで解散した。

眠れない夜、そして5日目(すでに6日目だが)、完…!

 

2025/9/29 6861字

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コメント

  1. ホモ・サピエンス より:

    いいお話ですねー♪
    青春って感じで

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